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わたしを離さないで7話ネタバレ・美和の憧れと嫉妬 [ドラマ]

2月26日に放送された第7話「わたしを離さないで」

この回は美和の心の内に焦点が当てられた回だったと思います。

誰もが抱く嫉妬心や憧れの気持ち。

それが何十年も美和を苦しめていたとは・・・






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前回の6話ではまなみの壮絶な最期や

恭子がコテージを去るという

盛りだくさんな内容で息が詰まるかと思いましたが

それに比べると今回の第7話は静かに、

淡々と流れるお話でした。

でも美しい映像美はまるで映画のようで

内容、音楽、キャスト含め「なんて上質なんだ」と感じた回でもありました。


◆ 多臓器同時移植の通知


ある日、美和に残酷な提供の通知が来ます。

それは同時に多種類の臓器を提供するというもの。

「終わり」を意味する提供に恭子はその決定に抗議します。

しかし、それは受け入れてもらえずならせめて理由を

と尋ねるとたった一言

「酒井さんはお金がかかるから」

前回の提供で体調を崩し、その治療にお金がかかったのが理由。

なら、いっぺんに同時提供して

そのあとはサヨウナラというのが施設の考え。

こんな風に何の疑問も抱くこと無く

目の前の人をただのくクローンと思えるこの世界も凄い。

でも美和は自分に下された決定を冷静に受け止め

その前にしなければいけない事に考えをシフトさせます。

おそらく恭子と友に対する懺悔。


◆ 美和の告白


恭子の運転する車の中で友に会いに行く途中

今まで聞けなかったことを尋ねる恭子。

「友に会う前に教えておいてほしいんだけど、

私が出て行ったあと何があったの?色々あったって言っていたけど」

「友は相変わらず、私に興味なくってさ」

「相変わらず?」

「相変わらずよ!そもそもなんの興味もなかったじゃない。私に」

「そうなの?」とちょっと嬉しそう・・・

「明後日の方向ば~っかり見て。無理やりこっち向かせるようなことばかり

なんか、友と付き合ってるのが馬鹿らしくなってさ。

新しく来た人と付き合い始めて

友はあっさり、あ、そーって。それで終わり。」

「そのあと友は誰かと付き合ったりしたの?」

「知らなーい。

でも、介護人講習でハナと再会して仲良かったみたいよ」

「へ~、そうなんだ」

「絵、教えてもらってたみたい」

「それで、あんなにうまくなってたのか」

「それはどうかな・・・」

「ハナってさ、ちょっと恭子に似てるよね雰囲気とか」

「女だし同い年だし、そりゃ似てるよ

私時々さ、似てない人なんていないんじゃないかって思う事があるの。

というより、私たちはほとんど何もかも同じなのよ。

だからちょっと違うところを見つけたとき

驚いたり戸惑ったり、憎んだり羨んだりする。

でも逆に違うからこそ、ほしいと思ったり憧れたり、

目標になったり好きなったりもする。

そう思わない?」

「は~~ぁ、相変わらず賢いね、恭子は。

でもまぁ、それだけなのかね、私たちの一生なんて。

そんなことにウロウロしているうちに

あっという間に終わりの日が来るのかもしれない。」

その時カーステレオから例のCDの曲が偶然流れます。

「私恭子を怒らせたかったの。

クズとかサイテーとか死ねとか言われて

そしたら本当の友達になれる気がして、

対等っていうかね。

いつも私ばっかりキレてたから。

うまくいかなかったけどね・・・」

この2人にとって意味のある曲が

美和にこの告白をさせたんだろうな。

「ぶっ殺してやろうかと思ってた。

何度も何度も。ほんとはね。」

以外な恭子の告白に少し驚き

でも心なしか嬉しそうな美和。

「十分成功してるよ」

美和は恭子の言葉に安心したように

「良かった」とつぶやき、窓の外の景色に目をやります。

憧れる存在に手を伸ばしても届かないなら

だったら、自分がいる所まで引きずり下ろしたい。

そういう事だったのでしょうか?

だから絶対に恭子が言わなさそうな「ぶっ殺す」という言葉を聞いて

良かったと感じたのかもしれない・・・。

美和ちゃんの恭子に対する猛烈な憧れが

これまでの「美和、コノヤロ~!」

という腹立たしい言動を引き出していたのかもしれませんね。


◆ 美和の強烈な嫉妬と憧れ

結局、はたから見ているとすごく分かりやすい美和の性格。

でも、いざ自らに置き換えると誰かに抱いた嫉妬心や憧れは

そう簡単に処理できるものではなく、

自覚すら出来ない場合もあります。

美和もその気持ちをうまく自覚できず

「恭子と対等な立場になりたかった」
「私はずっと恭子になりたかった」

と自分の気持ちを吐露します。

この車中での会話は本当に今までのわだかまりというか、

凍り付いていたものがすーっと解けていくような会話でした。

どうして、こんなに時間がかかってしまったのか。。。。

もう命に時間が無いと思えるまで人の頑なな心というのは

氷解しない頑固なものなのかもしれないですね。


◆ 3人で向かった陽光学苑

途中友と合流した3人は陽光学苑の跡地に行きます。

久しぶりに会った3人の時間は穏やかで、温かく

長かった夜が明けて、

ささやかな光が息を吹き返すような時間でした。

ところが3人にとって故郷のような存在の陽光学苑は

その3人の心とは裏腹な重い鉄の扉と有刺鉄線で覆われ、

「HOME J-28=R」「立ち入り禁止」

張り紙がされた、どこかの軍の施設のようになっていました。

ここは一体どんな施設になってしまったのか?

そこで偶然遭遇した恭子の子供時代と

瓜二つの女の子は一体誰なのか?

もしかして同じ細胞から作られたクローン?

まだまだ謎の多い「わたしを離さないで」ですが

次週第8話では

とうとう美和が最期を迎えます。

8話予告で、最後に叫ぶ美和の

『わたしを離さないで!!』

という叫びが耳から離れません。

きっと見ていて苦しい回になるかも・・・・

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